メールマガジン2025/AUGUST

コーヒーボーイ メンバーズの皆様へ

コーヒーボーイ・メールマガジンでは、ショップ情報のほかコーヒーにまつわるトピックスをお届けしています。 今月はコーヒーボーイスタッフによる「私のコーヒーカップ」のご紹介です。小さなことの積み重ねが今につながっている。そんなことを改めて感じさせてくれるようなお話になりました。

8月のおすすめ豆

【8月のおすすめ豆】 8月にご紹介するビーンズは、「グアテマラ アンティグア」です。 ラテンアメリカを代表する高級豆グアテマラ産の中でも歴史の街アンティグア近郊で栽培される豆は最も安定性があり、鮮やかな酸味とコクを有すると言われます。 一般的にグアテマラコーヒーと言えば、オレンジを彷彿とさせるフルーティーさと透明感のある甘さを感じる上品でエレガントな印象のコーヒーですが、コーヒーボーイでは焙煎時にフルシティローストまで煎りあげることで豊かなコクとスパイシーさを加えています。 全体がカラメルのように透き通って甘いBODY感を持ち、その中にビターオレンジのようなフルーティーさが現れ、最後の余韻によく焼いたカカオのようなスパイシーさがまとめる。 そんなテイストを感じていただけるコーヒーです。 〈グアテマラ アンティグア〉 プロダクトナンバー:No.676  生産国:6 中米・グアテマラ 焙煎度:7 フルシティロースト/しっかりとしたボディ感と複雑な味わいが表れる焙煎 濃厚感:6 丸みのある  精製方法 :ウォッシュド 価格:1080円(税込)/ 100g  プロダクトナンバーとは? コーヒーボーイでは豆の特性を3ケタの数字で表しています。 お気に入りの豆のナンバーをチェックすると、あなたのお好みがわかりますよ! 100のケタは原産国を表しています。 10のケタは焙煎の深さを表しています。 1のケタは濃厚感の強さを表しています。

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今月のトピックス:
私のコーヒーカップ
新下関店 山野 美咲 

私がご紹介したいのは、この黄色いマグカップです。 2018年のお誕生日に親友からプレゼントされました。 本当に日常使いの、シンプルなマグカップ。 実は私の食器棚の1/3はほぼカップ類です。カフェの勉強のため研修旅行で訪れたイタリアのコーヒーカップ、大好きなキャラクターのカップ…他にも『絵になりそう』なカップもたくさんあります。 でも「私のカップ」、と考えたときにまず頭に浮かんだのが、このマグでした。 10代の頃、大好きなアーティストのライブで来た東京。都会の真ん中でひとり時間が余り、途方にくれて、目に留まったカフェに入りました。 少し暗くてウッディな感じで、何気なく頼んだピーチティーがとてもおいしかった。 私は、心からほっとして落ち着くことができました。 それがきっかけでカフェが大好きになり、東京に行くとあちこちの気になるお店に入るようになりました。 私は調理系の学校に通っていましたが、だんだん「調理人の道よりもカフェが好き」という思いが強くなり、調理師免許取得後、思い切って東京へ。 都心の駅中カフェで念願のカフェスタッフになりました。 超多忙な毎日にも慣れてくると、さらにコーヒーの専門学校へも入学しました。 ラテアートがうまく書けなかったのが悔しくて(笑) 学校では同年代の仲間ができ、首都圏あちこちのカフェ巡りで勉強の日々。 その中でだんだん「自分がほんとうに美味しいと思うコーヒー」がわかるようになっていきました。 実は私それまで、カフェは好きでも、コーヒーはとても苦手で飲めなかったんです(笑) しかし、もの凄い人数のお客さまを朝から晩まで「さばく」仕事を3年間しているうちに、「私のしたいことはこれだったのだろうか」と思うようになりました。 2017年の初夏、友達と行ったカフェに、願いをかける七夕様の短冊がありました。 そこで私は『コーヒーで人を幸せにするバリスタになりたい』と書いたんです。

 

コーヒーを味わうお客さまひとりひとりに、幸せになる時間を提供したい。来て良かった、満足した、というホスピタリティを大切にしたい。 私はやっぱりこの想いを大切にしたい。 ふるさとの下関にもどることを決断しました。 4年ぶりの下関は、昔はなかったような、自分の望む働き方を叶えられそうな素敵なカフェができはじめていました。 ところが私は、すぐにはカフェの現場に戻れませんでした。 理想があるだけに、もしここでもうまくいかなかったら…と思うと勇気が出ずにいたのです。生活のために就いた事務の仕事をこなしながら、何か手応えのない日々が続きました。 そんな時、誕生日に、ケーキ屋さんで働いている幼馴染みの親友が、その店に併設しているカフェの豆「Richi & Sweet」とこの黄色いマグカップをくれました。 『おかえり。おめでとう。コーヒーが好きだと思って。気軽に使ってね』 家に帰り「いただいたコーヒーでも飲むかな」と、この豆で淹れて新しい黄色いカップについで、飲みました。 「おいしい…」 そして 「またがんばってみよう。下関のカフェでやってみよう」 そんな力が湧いてきたんです。

 

この豆のお店を見たくて、友人の職場へ行きました。それがCOFFEEBOY下関店。友人は同じ店舗内にある『アンシャーリー』さんのスタッフでした。 素敵な雰囲気だったので、こんな場所で働けたらな…と、COFFEEBOYのHPを開いてみると『コーヒーの幸せをサポートする』と書いてありました。 まさにこれだ! その時に閃きました。 私が東京で短冊に書いた想いが、ぴったりと重なったのです。 私はこの黄色いカップに導かれてここへ来たような気がしています。 彼女がこのカップをくれなかったら。COFFEEBOYの豆をくれなかったら。 私は勇気を出せたかどうかわかりません。巡り巡って、大好きな空間で私の想いを楽しく実現できる仕事に就けている。 なんてありがたいことでしょう。 カップをくれた友人は、結婚して今埼玉で暮らしています。 お里帰りでお店に来てくれたとき、「おかえり」ということばが自然に出て、ふたりで笑顔になりました。 おかえり、といわれる側だった私が、今は人を「おかえりなさい」と迎える。これって素敵だな、と感じた瞬間でした。

 

映えるカップ、高価なカップ、はたくさんあります。 でも、私のストーリーを作ってくれたのは、このカップ。 普段はあまり意識せずにどんどん使っていますが、今日は少し思い出を味わいながら、ゆっくりコーヒーを味わおうと思います。

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