メールマガジン2023/DECEMBER

コーヒーボーイ メンバーズの皆様へ

コーヒーボーイ・メールマガジンでは、ショップ情報のほかコーヒーにまつわるトピックスをお届けしています。 今月のトピックスは、「NO COFFEE, NO CREATION」探偵たちのコーヒー習慣をご紹介します。

12月のおすすめ豆

12月にご紹介するビーンズは、熱狂的なファンを持つ濃厚なアジアンコーヒー「マンデリン・ロースト8」。 COFFEEBOYのシングルビーンズの中でもっともトルクフルな豆になります。 インドネシアスマトラコーヒーはマンデリンと呼ばれ、 日本でも深煎りコーヒーの代名詞として愛されてきました。 口に含んだ時のしっかりとした重厚感やテクスチャーは、マンデリンが人々を惹き付けるひとつの要因です。 濃厚なフツーツジャムのような甘味と、タラゴンを感じるスパイス感もたっぷり。 ダークチョコレートや、濃厚なカレーの後に楽しむコーヒーとしても相性ぴったりです。 〈マンデリン・ロースト8〉 プロダクトナンバー:No.388  生産国:3 インドネシア 焙煎度:8 フレンチロースト 濃厚感:8 ベルベットのような  精製方法 :スマトラ式 価格:993円(税込)100g

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今月のトピックス:
NO COFFEE, NO CREATION.

【推理を研ぎ澄ます探偵たちのコーヒー習慣】 飲めば頭脳が冴えわたり、時に思いがけないひらめきを提供してくれるコーヒーは、古今東西さまざまな作品に登場する探偵たちの人気アイテムでもありました。 今回はその中でも特に注目したい二名をご紹介いたします。 コナン・ドイルの生んだ名探偵シャーロック・ホームズは、「紅茶の国」イギリスの中でもコーヒー党として描かれます。 ホームズの喫茶シーンは様々な話に登場しますが、その描写はどれも簡素なものです。 ですが英国におけるコーヒー文化の背景をふまえると、これらは些細なれども見事なモチーフ選択であったと言えます。 英国におけるコーヒーの歴史は紅茶よりも古く、1650年代にさかのぼります。 17世紀には大流行したコーヒーハウスですが、そこは単にコーヒーを飲むだけの場所ではなく、様々な情報の集積地であり、活発な議論の場でもありました。 ところが19世紀に入り政治状況が変わると、コーヒーハウスは反体制派の温床とみなされ、廃れていくことになります。 そのためホームズの活躍した19世紀末のロンドンにおいて、コーヒー文化には「知識階級のたしなみ」と「外れ者のたまり場」という二面性があったことになります。 そんな歴史に思いを馳せてみると、コーヒーを飲むシーンが、ホームズの「知的紳士」でありながら「破天荒な外れ者」であるというキャラクター像を両面から支えているとも解釈できそうです。

 

もう一人、コーヒー好きの探偵として忘れてはならないのが、レイモンド・チャンドラーの生んだ私立探偵、フィリップ・マーロウです。 馴れ合いを嫌う一匹狼のマーロウは、ある意味ホームズとは対極の存在です。 そんなマーロウシリーズの代表作『ロング・グッドバイ』では、追い詰められ拳銃を手にした友人を前に、サイフォンでコーヒーを淹れるシーンがかなり緻密に描写されています。 彼にとってコーヒーを淹れることは、心を平穏に保つための儀式であり、どんな状況でも欠かせないこだわりの象徴でもあるようです。

 

二作を読み比べてみると、ホームズ世界のコーヒーが当たり前の飲み物としてさりげなく登場するのに対し、マーロウの飲むコーヒーがことさら印象的に描かれている点にも注目です。 ただ思考を研ぎ澄まし、推理に一役買っている点では共通しているのかもしれません。

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