私のコーヒーカップ
下松店 山本 理恵
- アウトドアのコーヒータイムは
スペシャルなご馳走 -
私の相棒はアウトドアで愛用しているsnowpeakのチタン製のマグカップです。 2年くらい前のクリスマス、バイクツーリングが趣味の私に、パートナーがプレゼントしてくれました。 それからはツーリングの時にはいつも持っていき、仲間と一緒にわいわいとコーヒータイムを楽しんでいます。 乗っているのは1000ccのハーレーダビッドソン、通称「アイアンショベル」という1972年製の旧車です。 乗り始めたのは4年ほど前からです。記念すべき節目の誕生日に「人生でやりたかったことにチャレンジしよう」と思い立ち、大型2輪の免許を取りました。そして乗るならずっと憧れていたハーレーしかない!とあちこち探して出会い、一目惚れしてお迎えした愛車です。 昔から、歴史を感じるヴィンテージものが好きなんです。 完成された隙のないものよりも、歪んでいたり経年劣化していたりするところが、唯一無二の個性を感じて強く魅かれます。
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そんな私のツーリングにぴったりなのが、このコーヒーカップです。 頑丈で少々の衝撃にも耐えてくれて、どこへいっても一緒に遊んでくれる感じ。 使い込んでだんだん色が深くなっているところが、ますます愛おしさを増しています。 ツーリング仲間は、女性の4人組で、みんなハーレーライダーで気の合う仲間です。オンシーズンでは月に4〜5回、海辺や自然の中を走って楽しみます。 実は、走りも楽しいんですけど、何よりものお楽しみは「コーヒータイム」。 お菓子作りの得意なメンバーが美味しいスイーツを作ってくれて、私はみんなのコーヒー担当です。 このチタンのカップと一緒に、アウトドア仕様のバーナーやケトル、携帯用のミル等の一式を持っていって、美味しいコーヒーを淹れます。 他のメンバーにとっては、豆をミルで挽くことやコーヒーをゆっくり淹れること自体が普段あまりない体験で、とても感動してくれます。
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豆も、その季節その時の気分で変えていくので「今日はどこの国に行くの?」とみんなまるで海外旅行気分(笑)、おしゃべりに花が咲く「楽しい女子会」です。 時間がないときはドリップパックも便利。その辺は臨機応変に楽しみます。 思い出深いのは、昨年末、1年の走り納めに周防大島へ行ったときかな。 私のバイクは古いので、たまに止まってしまったりもするんです。一度は私のガソリンがなくなってしまって、スタンドも近くになくて、仲間が30分も先のガソリンスタンドまで行って買ってきてくれたりしました。みんなイヤな顔一つせず助けてくれて、本当に感謝しかありません。 そんな珍道中もそろそろ帰路につこうかという3時頃、海の見える公園のガゼボ(屋根のあるベンチ)で、お手製のアップルパイとコーヒーで暖まりました。 海沿いで風が強くお湯がなかなか沸かなくて、輪になって風よけをして。 淹れたてのコーヒーをカップに入れると、チタン製だから今度は飲むのも熱すぎてアチチ!!と飛び上がって(笑) アウトドアのコーヒータイムは、決して便利とか快適とかじゃないんですけど、その不便すらもスペシャルなご馳走です。
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思えば、職場でもプライベートでもよい仲間に恵まれて、ありがたいことにほとんどストレスのない毎日なんです。 みんな個性があってひとりひとり趣味や得意なことが違う。それをお互いに尊重して、助け合ってシェアしています。 良き仲間に恵まれていることがとても嬉しい。 子供たちも無事に成人して手が離れました。子供にも、人生やりたいことをやって、美味しいコーヒーと食べ物を楽しむのがいちばん、と言っています。 仲間とバイクと、このカップ。これからもずっと元気で楽しく、長い付き合いを重ねていって、オンリーワンのいい味になればいいなと思います。
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