メールマガジン2025/MAY
- コーヒーボーイ メンバーズの皆様へ
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いつもコーヒーボーイをご愛好いただきありがとうございます。 コーヒーボーイ・メールマガジンでは、ショップ情報のほかコーヒーにまつわるトピックスをお届けしています。 今月は新しいシリーズ、コーヒーボーイの焙煎士・金近がお送りする「もっと知りたいコーヒーのこと」をお送りします。
- 5月のおすすめ豆
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【5月のおすすめ豆】 5月にご紹介するビーンズは、「 グアテマラ・アンティグア」です。 コーヒーボーイのストレート豆のラインナップの中でも20年以上にわたって一角を締めてきたとても人気のある銘柄です。 アンティグアはグアテマラ中南部の街で、グアテマラがスペインの統治下だった頃に首都とされていた古都です。 グアテマラコーヒーと言えば、フレッシュで明るいフルーティーさに透明感のある甘さが感じられ、上品でエレガントな印象がありますが、コーヒーボーイではフルシティローストまで煎りあげ、アンティグアコーヒーがもともと持っている明るいフルーティーさと、透明感のある甘さに豊かなコクとスパイシーさを加えることができました。 〈グアテマラ・アンティグア〉 プロダクトナンバー:No.676 生産国:6 中米 焙煎度:7 フルシティロースト 濃厚感:6 丸みのある 精製方法 :ナチュラル製法 / 天日乾燥 価格:1,080円(税込)/ 100g プロダクトナンバーとは? コーヒーボーイでは豆の特性を3ケタの数字で表しています。 お気に入りの豆のナンバーをチェックすると、あなたのお好みがわかりますよ! 100のケタは原産国を表しています。 10のケタは焙煎の深さを表しています。 1のケタは濃厚感の強さを表しています。
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- 今月のトピックス:
もっと知りたいコーヒーのこと -
コーヒーボーイの焙煎士・金近がお届けするコーヒーの豆知識。 今回からは「もっと知りたいコーヒーのこと」として、もう一歩先のコーヒーの深掘り情報をお知らせしていきます。 今月は「コーヒー豆の品種について その1」豆種の基本とゲイシャ種(前編)のご紹介です。
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普段何気なく飲んでいるコーヒー。 その始まりは古代エチオピアの地に自生していたコーヒーノキの果実の種を現地の人間が食用にしていたことが起源とされています(諸説あり)。その後、何世紀にも渡り世界のさまざまな国へと運ばれたコーヒーの苗や種が進化・変異して数多くの品種が生まれてきました。 現在、僕たちがカフェなどで口にするコーヒーの多くは「アラビカ種」と呼ばれる品種から枝分かれしたものがほとんどですが、そのほかに缶コーヒーに使われることの多い「ロブスタ種」や、生産量が少なくほぼ流通のない「リベリカ種」があり、一般的にこれらの3品種がコーヒーの三大原種と認識されています。 それぞれに特徴があり、「アラビカ種」は病気に弱く多くの栽培が難しい品種ですが、反面、栽培にケアが必要になるために品種改良が進んだことで「アラビカ種」を親とした風味豊かで個性の際立った豆が多く生まれています。 「ロブスタ種」は比較的低い土地での栽培が可能で、病害に強く収穫量も多い豆ですが、味わいが単調になりがちといった側面があります。 「リベリカ種」は病害に弱いことや加工性の悪さから品質の一定性が保てず、ほぼ流通していないために基本の品種には含めずに、「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2つを二大原種と位置付ける流れもあります。
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今回のシリーズでは、世界に流通しているコーヒー豆のおよそ60〜70%を占めている「アラビカ種」についてお話を進めていこうと思います。 僕たちが口にしているコーヒーのほとんどが「アラビカ種」から枝分かれしたものだとお伝えしましたが、その祖先にあたるのが「ティピカ種」と呼ばれる品種です。 歴史の古い品種である「ティピカ」は、バランスの取れた風味が特徴です。病虫害に弱く収穫量が低いことから生産性が弱く、現在ティピカ100%のコーヒーを一般的に楽しむことはなかなか難しいと言われています。 ただし、ティピカの遺伝子を持つ品種はいくつかあり、中でも高級コーヒーの代名詞・ブルーマウンテンは、まさに「ティピカ」の特徴である際立った甘さと綺麗な酸味を持つコーヒーとして有名です。 ここ最近名前が知られるようになったイエメニアも「ティピカ種」の流れをくむ品種です。 「アラビカ種」を親にもつ品種の中で最も有名なものに「ブルボン種」があります。 やや小ぶりな実が特徴的な大変ポピュラーな品種で、芳醇なコクと豊かな風味を持っています。 実の色の違うイエローブルボンやピンクブルボンなど広く親しまれている品種がありますが、突然変異で生まれ中南米で多く栽培されるようになったカツーラもブルボンからの派生品種です。 樹高が低く、実がたくさんなることから収穫・栽培がしやすい品種として広まり、多くの農園で栽培されています。 さらに、このカツーラを親として生まれた品種も数多くあります。
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「アラビカ種」→「ブルボン種」の流れとは別に、土着の在来種として発見された豆に「ゲイシャ」があります。 日本人にとってはゲイシャ?芸者?とクエスチョンマークが浮かぶ名称ですね。 名前の由来はエチオピアのゲシャという地域に自生していたことから来ているようです。 「ゲイシャ」の名が知られるようになったのは今世紀の初め、日本で一般的に流通されるようになったのはここ10年ほどといった、大変新しい豆です。 近年 多くの品評会で優勝するなど、品質が優れていることと新しい品種のために生産数がまだ少ないことから希少価値の高い豆として知られ、今もっともホットな豆として注目されています。 (日本人にとっては)名称のユニークさもさることながら、その背景にも興味深いストーリーがありますが、ちょっと気になるゲイシャストーリーについてはまた次回に。 「コーヒー豆の品種について その1」豆種の基本とゲイシャ種(後編)へつづく
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