コーヒーとの出会い 下松店・藤田 彩加
- 「家でも職場学校でもない、
リセットできる場所」
そんなサードプレイスがとても大切。 -
私の「コーヒーとの出会い」、それはいつもカフェとともにありました。 最初は中学生のとき。母とふたり仲良しの女子会気分で、たびたび広島へ高速バスで遊びに行っていました。 華やかな街と、山口にはまだなかったスターバックスのフラペチーノがとにかく楽しみでした。 高校生になるとワンシーズンに1回くらい、友人と、もしくはひとりでも広島までバスで行って、都会の空気とカフェを楽しんでいました。 京都の大学に入り、家の近くに素敵なカフェがあったんです。「雰囲気のいいカフェで働けたらいいなあ」と、気軽な気持ちでアルバイト応募をしました。 ところが、そのお店は実は京都でも有名な、豆の販売と本格ハンドドリップコーヒーを淹れる老舗カフェだったのです。 採用されたものの実はハンドドリップどころか「豆を買って家で淹れる」ことすら知らなかった私は、そこから大特訓の日々となりました。 まず、店長が淹れる手順を見てそれを飲み「この味が出せるように自主練してきてください」と、ドリップセット一式を渡されて自宅で練習。そしてお店に行っては店長にチェックをしてもらいます。 ひたすら、店長の味に近づけるようにがんばるのですが、最初はもう見ただけで「明らかに色が黒すぎる」と、飲んでももらえないレベルでした(笑)。 レシピもありませんでした。豆のグラム数こそ計りましたが、お湯何CCかそこから何秒待ってまたどのくらい足すのかなど、タイマーもメジャーなくすべてが観察と感覚で学ばなければなりませんでした。
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ですからなんとか自分なりのやり方を見つけて工夫をしていきました。蒸らしの時間は『世界にひとつだけの花』のサビを1回脳内で歌うくらい」と発見して(笑)、淹れながら毎回脳内再生していました。 厳しかったですが、当時1杯400円のコーヒーをお客さまに『変わらない味』でお出しする、その大切さを学んだように思います。 毎日ダメ出しを受けてはチャレンジの3か月、少しずつ店長のコーヒーの味がわかるようになり、やっと合格をもらった時は本当に嬉しかったです。 楽しかったのは、常連のお客様が私のコーヒーで『いつもの幸せなひととき』を味わっていただけること。 カウンターのお客様との距離が近かったので、お出しする1杯のコーヒーがお客さまの「潤いのある時間」になる、この交流がとても幸せでした。 京都はカフェ文化の根づく街です。数々の名店カフェにも訪れて学びながら、「カフェは幸せを提供できる場所」ということを実感していきました。
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大学卒業後、地元に帰り公務員として働き始め、半年くらいたった頃から自分で豆を通販で注文したり、COFFEEBOYに通って色々な豆を購入したりを始めました。コーヒー自体について興味がどんどん湧いてきて、もっと深く知りたくて、自宅用エスプレッソマシーンを買い、UCCのコーヒーアカデミーを受講しに神戸に行きました。コーヒーの勉強をしている自分がとてもワクワクしていることに気づきました。 コーヒーへの「スイッチ」が入ったんです。 京都のカフェでは、「店長のコーヒーの味が正解」で、そこに近づきそこを目ざすことが仕事でした。 でも、そこから離れてコーヒーに触れなくなったら「私はコーヒーがすごく好きだった」と改めて気づいたんです。 自分で豆を選び、自分でうまく淹れる工夫をしていると、手探りで「自分のコーヒー」というのが見えてきました。私は少し優しい浅煎りが好きだな、ということに改めて気づき、自分の美味しさを楽しめるようになったんです。 そうして友人や家族に振る舞ったりしているとみんなが喜んでくれて、それがまたどんどん楽しくなりました。
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「いつかはカフェを」という想いは、30歳になり突然「今かな」という整理がついた感覚で、当社下松店の募集に応募しました。 実は、私の卒論テーマは『地方におけるカフェの役割』。サードプレイスという「家でも職場学校でもない、リセットできる場所」がとても大切で、その空間を作りたいと考えていました。 今は、「この豆イイネ」「これ美味しいね」とコーヒーのおもしろさや嬉しさを共感共有して、同じ目標に向かっていることがとても楽しい、と感じています。 故郷の街で、これからも「お客さまの幸せな1杯」をご提供していきたいと思っています。
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