コーヒーとの出会い
萩店・吉川 奈津実

「その時間」をより良くするために

コーヒーにまつわる一番最初の記憶は「両親が夜に淹れていた香り」です。 毎日、私たち子供がお布団に入ってから少しすると、リビングからとても良い香りが流れてくるのでした。子供心にはそれが何なのかも、なぜ二人で飲んでいるのかも全く分かりませんでした。 私が大人になってから、やっと「あれはとても『大切な時間』だったんだ」と理解するようになりました。その光景をしみじみ思い出します。 その次のコーヒーとの出会いは、働いていた福岡のゲストハウスでカフェを担当をしたことです。コーヒーにこだわり、東京からスペシャリティコーヒーを取り寄せてお出しするカフェでした。 そこではじめて、苦いだけではない甘みや、様々な豆種類と味の多様性を知って驚きました。 ゲストハウスでは、お客さまとの会話が生まれ、コーヒーと共に良い時間を提供することが楽しくて、場作りや時間の作り方にも気を配っていました。 美味しいコーヒーを勉強するために、あちこちの福岡のコーヒー屋さんに通いはじめました。

 

ところが振り返ると、勉強のために「美味しいコーヒーの味」を求めてカフェに行っていたことよりも、そのお店の雰囲気を楽しんだり、自分の頭の中を整理したりしていた、その「時間」の方が記憶に残っているんです。 ああそうなんだ。コーヒー屋さんに行きたいのは、美味しいコーヒーを飲みたいのはもちろんだけれども、私は「雰囲気を楽しんだり、自分と対峙する時間を持つことが好きなんだろうな」と、回数を重ねる事に気づいていきました。 そして、お気に入りのカフェに週2回くらい「自分をリセット」するために通うようになりました。 福岡での生活は楽しいのですがとにかく時間の流れが速い。周りの人はみんなエネルギッシュにがんばっている。 「私もがんばらないと」「立ち止まるのはいけないこと」と思っていました。 そんな毎日の中、私のコーヒータイムは「いったんストップしてマイペースで頭の中を整理する。空っぽにして、次がんばろうと思える」大切な時間でした。

 

1年半前に故郷の萩に戻り、COFFEEBOY萩店でふたたびコーヒーのお仕事に携わることになりました。 今は「心に余白を持って仕事をしている」と感じています。 まず、時間の流れがゆったりしています。すぐ近くに海があり、山がある。休みたい時にはすぐ、心を放つことができます。 店内でも、余白やゆとりをもって接客できます。 萩店には、観光客の方、地元の方、様々な方が来られます。そのお客さま一人ひとりが何を求めてこられているのかを感じることを心がけています。 ゆっくりお話ししたい方には私もゆっくりと。急がれる方にはスピーディーに。入店されてから一言目の声色や雰囲気で、イメージを膨らませます。 お客さまとの距離は大切に、近すぎず遠すぎず。「おだやかにここにいる人」くらいの距離感がいいかなと思っています。 好きなのは「オイサッ」ブレンド。萩店限定のオリジナルブレンドです。 「オイサッ」とは、8月にある萩住吉まつりで御神輿を担ぐかけ声です。子供も大人も、このかけ声を聞くと、萩の楽しい夏のひとときがよみがえります。COFFEEBOY萩店のオープンを記念して「萩らしさのあるブレンド」を生みだそうと、ネットで有志の方々がエントリーして、ブレンドからネーミング、パッケージまでみんなで創り上げたブレンドです。 萩は、お醤油もお味噌も少し甘くてコクがあります。このブレンドもそんな萩らしさが味わえる1杯です。

 

今、私は「その時間をよりよくするために」コーヒーを淹れているように感じています。 今過ごす時間をもっと楽しむために。何かに集中したければもっと集中できるように。誰かと一緒にいるときは、その時間をもっと楽しくするために。 以前のように、ゼロにリセットするのではなく、プラスアルファを生みだすためのコーヒーになっているのかも。 ゆったりした余白のある萩が、コーヒーの楽しみ方を変えてくれたんだな、と感じています。

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