NO COFFEE. NO CREATION.
ゴッホとエドワード・ホッパー

作家の見た目コーヒー風景

コーヒーは心の昂揚を促す作用と沈静を促す作用の2つの成分を持つと言われています。 そんな相反するコーヒーの力に助けられ、時に巧みに利用しながら 人は様々な素晴らしいアートや文学を創り出してきました。 「コーヒーがなければ、こんなアートは生まれなかったに違いない。」 コーヒーを愛しカフェテリアを愛したアーティストたちの作品を紹介します。

 

ゴッホの『夜のカフェ・テラス』とホッパーの『オートマット』 夜の、石畳の通りに面したカフェ。 明るいカフェのオープンテラスには、よく数えると十二人もの客や従業員が。 思い思いの時を過ごしているようですが、キリストとその弟子たちをモデルにしたとも言われます。 1888年、フィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた名画『夜のカフェテラス』は、 当時流行したヨーロッパ式カフェの様相を見事に描き切っています。 19世紀のパリを中心にヨーロッパ文化を形作ったカフェは、テラスを備えた広い店舗が特徴で、 貴族や庶民の社交場・情報交換の場として重要な役割を果たしてきました。 『夜のカフェテラス』のモデルとなったアルルのカフェは、「カフェ・ファン・ゴッホ」として現在も営業しており、 当時と変わらぬ風景はゴッホファンの間で人気の「聖地巡礼」先のひとつのようです。

  

習作『コーヒーを飲む老人』をはじめとして、 ゴッホは他にもコーヒーをモチーフとした絵をいくつか描いています。 初期の名作『ジャガイモを食べる人々』の中にも、 よく見るとコーヒーを注ぎ分ける女性が描かれています。 当時のヨーロッパでは、コーヒーは日常と切り離せない存在だったようですね。 所は変わって20世紀のアメリカ。 エドワード・ホッパーの『オートマット』という絵を見てみましょう。 二人掛けの丸テーブルの席に、女性がひとりぽつんと座ってコーヒーを飲んでいます。 女性の背後には、ガラス窓に映った店内の電灯が、彼女の孤独を象徴するかのように点々と並んでいます。 タイトルの「オートマット」は機械で無人化された店の事。 今でいえば、店舗を備えた自動販売機のようなものでしょうか。 ホッパーは20世紀のアメリカ、特に都市部の漠とした孤独感を描くことに長けた画家でした。 同じコーヒーを飲む風景でも、時代や場所が変われば全く違った描き方になるのが面白いですね。 誰かと飲むコーヒー、一人で飲むコーヒー、みなさんはどちらが好みでしょうか?

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