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【中浅煎り】ドリップコーヒーの淹れ方-
穏やかな酸味を引出すレシピ解説

最終更新日: 2024/05/28

中浅煎りコーヒーは、焙煎の初段階で現れる
心地よい香りと酸味を味わうコーヒーです。
けれどもこの焙煎域では、不用意に抽出すると
濃度の不足や酸味が突出してしまう傾向があります。
このレシピでは中浅煎りらしい
香りを開かせながら、『穏やかな酸味』を引出す
ドリップコーヒーの淹れ方を解説します。

ドリップする豆はどなたにも入手が容易な
エチオピア産モカです。

今回ハンドドリップに使う豆は、
ウェブ上でも、お近くの自家焙煎豆専門店でも
入手が容易なストレートコーヒー豆です。
中でも心地よい酸味で知られる中浅煎りの代表、エチオピア産モカを使用します。

レシピは'17年日本ハンドドリップチャンピオンシップ決勝大会出場 光店守本店長

おいしいドリップコーヒーへの第一歩は、豆の量や挽き方、お湯の量や温度を意識する事から始まります。
計量器を用意する事が望ましいですが、用意できない方への対処法も記事内では解説しています。
このレシピで、あなたがハンドドリップの入り口に立てることを願っています。光店店長 守本雅美

さあ、おいしい中浅煎りドリップコーヒーを淹れてみましょう!

1. 中浅煎り豆の特性と
エチオピア産モカについて

エチオピアはアラビカコーヒー発祥の国。
どなたもがご存知のモカコーヒーは、人類が最初に発見したコーヒー種として知られています。

中浅煎り豆の特性を知ることが、ドリップコーヒーの第1歩です

このドリップコーヒー淹れ方シリーズでは、
シナモン ロースト、ミディアム ローストを中浅煎りとします。
今回使用するモカは、ミディアム ローストです。

中浅煎り豆の特性は、表皮も中心も硬く、水分の含有量は低めです。
手動式のミルで挽く時は、カリカリと音がして、それなりの力が必要です。

これはドリップを始めた時に、粉がお湯をゆっくりと吸収する性質を表しています。
豆の挽き方とお湯の温度に注意をしながら、香りを開いていきます。

「エチオピア・モカ・ナチュラル」。
味わい/フレーバー/酸味について

『エチオピア・モカ・ナチュラル』は、COFFEEBOYの中でもかなり浅い焙煎に位置します。

ミディアムロースト周辺で煎り止めることで、
モカ フレーバー独特のベリーやカシスの果実味あふれる軽やかさと
フルーティな香りが、イキイキと開いてきます。

また生豆に原種が混じる事も多い理由から、ワイルドな風味も時に現れて、
いくら飲んでも飽きる事のない『新しい発見』をさせてくれる魅力があります。

エチオピア・モカ・ナチュラルについてお話しします。


●ミディアム+ロースト ●酸味 4/ ●甘味 3 / ●苦味 1

2.『【中浅煎り】ドリップコーヒーの淹れ方 レシピ MAP』

これから解説するドリップコーヒーの淹れ方【中浅煎り編】のレシピMAPです。
シナモン ロースト〜ミディアム ローストの焙煎域で応用できます。ブックマークをしてご利用ください。

3. 用意する豆の量と挽き方、
お湯の量と温度について

おいしいドリップコーヒー を淹れるためには、豆の量やお湯の量を意識することが大切です。
杯数が増えても変わらないルールがあります。豆の量 : 仕上がりコーヒー量 : お湯の量=1 : 10 : 13です。

コーヒーの仕上がり量と豆の量、
豆の挽き方(挽き目)について

このレシピでは、マグカップで1杯分。およそ200mlをハンドドリップします。
200mlのドリップコーヒーを淹れるために必要な豆の量=粉の量は20gです。

豆のままで購入した時は、中粗挽きにしてください。粗さは画像のような感じです。
粉で購入するコーヒーは、おおよそ中挽きです。

Q. なぜ、中粗挽きなのでしょうか?

A. 挽き目を細かくするとコーヒー粉にお湯が早く浸透し、抽出時間が短くなります。思い通りのコーヒーを淹れるためには、ある程度の抽出時間が必要です。中粗挽きにすることで、抽出時間が長くなり、味をコントロールしやすくなります。

用意するお湯の量は260ml。
温度は92℃です。

200mlをハンドドリップするために必要な湯量は260ml(仕上がりの1.3倍)です。
また中浅煎りに最適な湯温は92℃になります。

湯温計をお持ちなら正確に測ってください。

湯温計が用意できない時は、
・お鍋でお湯を沸騰させる
・火を落として(ぐつぐつの状態から)お湯を落ち着かせる
・常温のケトルに指定の湯量を注ぐ(常温に注意)
・その過程で湯温はおよそ90℃前後になります。


仕上がりの温度は、およそ75℃です。様々な要素をバランスよく感じることのできる温度です。

Q : なぜ、湯温は92℃なのでしょうか?

A. アロマを引き立たせるためです。香りはより高温の方が引き立ちます。
また中浅煎りの豆は深煎りの豆に比べ水分の含有量が高いので、幾らか高い湯温の方が味わいを引き出しやすいからです。

4. 中浅煎りドリップコーヒーの淹れ方:第1投 / 蒸らし

ドリップコーヒーを淹れる時、1投目は必ず蒸らしを行います。コーヒー粉を湿らせて、抽出の準備をします。
中煎りや深煎りをドリップする時も同様ですが、注ぐお湯の量と蒸らしの時間が異なります。

1投目 : 蒸らし。お湯の量と時間。

さあ、ハンドドリップのスタートです。

第1投は「蒸らし」です。
最初にドリッパーをトントンと叩いてフィルター内のコーヒー粉を平らにします。
そして、コーヒー粉全体にお湯を満遍なく注いでいきます。
画像(2段目)のようにコーヒー粉が膨らみ、抽出の準備を始めます。

蒸らしの湯量は50ml(50 g)です。
スケール(計量器)を用意できる時は、
・サーバーにフィルターをセット、コーヒー粉を入れた状態で0gにセットてください。
・蒸らしのお湯を50ml(50g)ドリップしてください。


スケールを用意できない時は、
・サーバーにドリッパーから滴がしたたるまでドリップしてください。
最終的にサーバーの底に薄くコーヒー液が溜まる状態になります。

蒸らしの時間は、中浅煎りの場合30秒間です。(注ぐ時間=約10秒 蒸らし=20秒が目安)

5. 中浅煎りドリップコーヒーの淹れ方:
第2投 / 味形成

第2投は、味の形成です。
ここではハンドドリップ の基本、500円玉大にお湯を注ぐコツを学んでください。

2投目。コーヒーの主な成分抽出、味形成です。

2投目。
このレシピでは、穏やかな酸味を引き出すために、
酸味が多く抽出される時間帯の湯量を抑えて、
全体にバランスよく湯量を分散していきます。

蒸らしで膨らんだコーヒー粉の頂点を目掛けて、
細く調整したお湯をドリップしましょう。
500円玉大の円を描くように
ケトルを回しながら注いでください。

中心から外側に、外側から中心に。何度か往復しましょう。
ここでコーヒーの成分を全て出すつもりで、ゆっくりとドリップします。

・ 80ml(80g)をおよそ30秒間で注ぎます。
かなりゆっくりとしたドリップです。細いお湯をす〜と回し注いでください。
・ スケールを用意できない時は、サーバーの目盛りが約60mlになるまで注いでください。


注ぎ終わったら、コーヒーがサーバーへが落ち切るのを待ちましょう。
2投目の工程は60秒間です。(注ぐ時間=30秒 待ち時間=30秒)

6. 中浅煎りドリップコーヒーの淹れ方:
第3、4投 / 濃度調整

2投目でコーヒー成分を抽出した後は、濃度調整をします。

3投目:濃度調整の

3投目。
主成分を抽出した後、濃度調整に入ります。
2投目と同じように500円玉大の弧を描きながら、65mlをおよそ10秒間で注ぎます。
2投目に比べ、かなり早いドリップです。お湯を太くして速度を上げてください。

500円玉の外側にお湯を注ぐと、コーヒーがムラに仕上がったり、雑味の原因になります。
2投目でできた『壁(円の外側の盛り上がった部分)』を崩さずに同じ円内に注いでください。

65mlを注いだら、コーヒーが落ちるのを待ちましょう。
3投目の工程は20秒間。(注ぐ時間=約10秒 待ち時間=10秒)落ちきる必要はありません。



4投目 : 濃度調整

4投目。
同じく65mlを500円玉の内側に注いでください。

3、4投目の役割は濃度調整です。何度か経験したのち、
・ 濃くしたい時は、お湯をより細くしてコーヒーがゆっくり落ちるように注ぎましょう。
・ 薄くしたい時は、太めのお湯でコーヒーが早く落ちるように注ぎましょう。

ドリッパーの内側は画像のように、コーヒー粉が出涸らし状態になっていきます。

そして260mlを注いだら、
コーヒーが落ち切るのを待って中浅煎りハンドドリップの完成です!!!!


Q. ハンドドリップ のよくある質問_落ち切りについて。

A. ドリッパー内のコーヒーを落とし切るか、ドリッパーを引き上げるかは、よくいただく質問です。答えは、抽出に掛かる時間で判断をします。ドリップを始めると、酸味、甘み、苦味、雑味の順番で成分が抽出されていきます。嫌な苦味が抽出される時間帯までにコーヒーを落とし切る事が正解です。落とし切れない時は、ドリッパーを引き上げてください。

8. バリスタからのメッセージとまとめ

ドリップコーヒーの淹れ方【中煎り編】は、いかがでしたか?

ハンドドリップは、コーヒーの世界を広げてくれます。光店守本店長

中浅煎りコーヒーのハンドドリップレシピは、いかがでしたでしょうか。

ポイントは、
高めの湯温で香りを引き立て、
2投目に時間を使ってゆっくりと味形成をし、
3、4投目でオフフレーバー(ネガティブな要素)を回避しながら
さっと仕上げる、そんなイメージです。


コーヒーはとてもパーソナルな飲み物だと
私は思います。
ですからここに記した方法は、一つの考え方にしか過ぎません。
様々なハンドドリップを思考錯誤して、
ぜひ、あなた の、中浅煎りと出逢ってください。

守本 雅美
(株)徳山コーヒーボーイ テイスティング・マネージャー / 光店 店長
*日本スペシャルティコーヒー協会主催 2017年ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ 決勝大会13位
*日本スペシャルティコーヒー協会_過去の競技結果

【中浅煎り】ドリップコーヒーの淹れ方 レシピMAPを再掲載します

中浅煎りストレートコーヒー
ハンドドリップ レシピのまとめ

○仕上がりのコーヒー量 -200ml
○コーヒー粉 -20g / 中粗挽き
○注ぐ湯量/湯温 -260ml / 92℃
○仕上がるまでの時間 -およそ2分30秒
●1投目 【 蒸らし 】
注ぐ湯量 -50ml
時間 -30秒(注ぐ時間=およそ10秒+蒸らし=20秒)
スケールがない場合 -サーバーへ滴が垂れるまで
●2投目 【 味形成の抽出 】
注ぐ湯量 -80ml
注ぐ範囲/プア・サークル -500円玉大
時間 -およそ60秒(注ぎ始めてから落ちきるまで)
スケールがない場合 -サーバー内のコーヒーが
60mlくらいになるまで注ぐ
●3投目 / 4投目 【 濃度を調整 】
注ぐ湯量 -各65ml
注ぐ範囲/プア・サークル -500円玉大
時間 -およそ20秒(注ぎ始めてから落ちきるまで)
スケールがない場合 -3投目は、130mlくらいになるまで注ぐ
4投目は落ちきるまで

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中浅煎りの穏やかな酸味を引き出すレシピで、
美味しく抽出できる3種の豆を紹介。

:ミディアム・ロースト / 酸味4 / 甘味3 / 苦味1

:ミディアム・ロースト / 酸味3 / 甘味3 / 苦味2

:ミディアム・ロースト / 酸味-/ 甘味- / 苦味-