【初心者編】ドリップコーヒーの淹れ方 - 豆とお湯の量|挽き方|湯温|ドリップ解説

最終更新日: 2024/06/07

蒸らしで膨らんだ粉の頂点に注がれる一筋のお湯の画像---ドリップコーヒーを始めるキッカケになったと多くの人が話します。
その膨らみの光景の奥に、実はもっともっと魅力的な景色がいくつも待っているのがハンドドリップなのです。
この記事では、コーヒーを生涯の友とした人に、生涯の伴走者となるドリップコーヒーについて、ゼロから解説します。

ドリップする豆は、COFFEEBOYブレンド リッチ&スイートです

COFFEEBOYの「甘い」コーヒー豆のシンボル、
リッチ&スイートを今回は使用します。
初心者でも美味しいコーヒーが淹れられる中煎り豆です。

監修は'17年日本ハンドドリップチャンピオンシップ決勝大会出場 光店守本店長

コーヒーはとてもパーソナルな飲み物だと
私は思います。
誰かの苦いや酸っぱいは、必ずしもあなたの苦いや酸っぱいではありません。
様々なハンドドリップを経験して、
ぜひ、あなたの、コーヒーと出逢ってください。

さあ、美味しいドリップコーヒーを淹れてみましょう。

1. ドリップコーヒーの淹れ方-初心者編|欠かせない5つの道具

ドリップコーヒーを淹れるためには、5つの道具が必要です。

それぞれの道具は比較的安価で、デザインも構造もシンプルで原始的。
ここに紹介するのは、
もしあなたのドリップ技術が競技会レベルまで上達した時にも、使い続けられる道具たちです。

① ドリッパー : コーヒー粉を入れて、注いだお湯に溶け出たコーヒー液をろ過します。
・おすすめは、ハリオ社 V60 ドリッパー →オフィシャルサイト

② サーバー : ろ過されたコーヒー液を受けて、ドリップが完了したらカップに注ぎます。
・おすすめは、V60コーヒーサーバー →オフィシャルサイト

③ ケトル/ ポット : コーヒー粉に細く調整してしたお湯を注ぎます。
・おすすめは、ボンマック ドリップポット→オフィシャルサイト

④ ペーパーフィルター : ドリッパーにセットして、コーヒー液をろ過するフィルターになります。
・おすすめは、COFFEEBOY DRIP GIRL 1-4人 円錐形 →オフィシャルサイト

⑤ 軽量スプーン : コーヒー豆またはコーヒー粉の量を計ります。
・おすすめは、V60 コーヒーサーバー02セットの付属スプーン →オフィシャルサイト

2. ドリップコーヒーの淹れ方-初心者編|用意する豆とお湯について

この章ではドリップコーヒーに必要な材料、
・ 豆の焙煎度
・ 豆とお湯の量
・ 豆の挽き方
・ お湯の温度

について説明します。

豆は中煎りがおすすめです

中煎り豆は、焙煎過程の中ほどの焼き具合です。
画像の 左から
・ミディアム ロースト
・ミディアム + ロースト
・ハイ ロースト

が中煎りの範囲です。

この焙煎域の豆は、粉に挽いてお湯を注いだ時に、
適度な速度でお湯を吸収するためとてもドリップがしやすいです。
また、さまざまな味わいやフレーバーが現れてくるのも中煎り豆の特徴です。
この記事で使用するCOFFEEBOYブレンド リッチ&スイートは、ミディアム+ローストです。

焙煎室から。リッチ&スイートについてお話しします。


● ミディアム + ロースト ● 酸味 3 / 甘味 4 / 苦味 2

豆の量 : 仕上がりコーヒー量 : お湯の量の法則

美味しいコーヒーを淹れるためには、
豆の量、仕上がりコーヒー量、注ぐお湯の量に、
一定の法則があります。

それは、仕上がり量を基準にした1 : 10 : 13の比率です。
また、仕上がり量はカップの容量で異なり、
一般的なコーヒーカップは160ml、マグカップは200mlと覚えてください。

例えば、コーヒーカップ 2杯分320mlのコーヒーを抽出したい時には、
豆は32g =約30g、お湯の量は416ml=約420mlになります。

この記事ではマグカップ1杯分 約200mlのコーヒーをドリップします

1 : 10 : 13の法則に従って
コーヒー豆 20g
お湯 260ml

を用意してください。

豆の量に関するよくある質問
Q.
豆の量は、カップ数で単純に掛け算するのでしょうか?

A.
ドリップコーヒーは、注いだお湯がコーヒー粉を通過する時に抽出される透過式です。
茶葉などをお湯に浸す煎れ方とは異なります。
美味しいコーヒーを淹れるためには、コーヒー粉を人数分だけ掛け算する事をおすすめしますが、
そこはそれぞれの好みや考え方。人数分 x 80%とする人もおられます。

コーヒー粉の挽き方とお湯の温度

豆の挽き方は、
中挽きがおすすめです。
自身で豆を挽く時は、中挽きに設定してください。
市販の粉コーヒーはおよそ中挽きに挽かれています。

お湯の温度は、
約90℃が適温です。
常温のケトルに沸騰したお湯を注ぐと、およそ90℃に落ち着きます。

Q. なぜ、中挽きなのでしょうか?

A. 挽き目を細かくするとコーヒー粉にお湯が早く浸透し、抽出時間が短くなります。思い通りのコーヒーを淹れるためには、ある程度の抽出時間が必要です。中挽きにすることで、抽出時間が長くなり、味をコントロールしやすくなります。

3. ドリップコーヒーの淹れ方-初心者編|器具のセッティングと蒸らし

材料が揃ったら、
器具をセットして、1回目のドリップです。

最初のドリップを「蒸らし」と言います。
コーヒー粉を湿らせる事で、コーヒー成分が抽出されやすくなります。

この章では器具をセットする時の注意点と蒸らしまでを解説します。

器具のセッティングについて

セッティングは、以下も手順に従っておこないます。

1. ドリッパーのサイズに適合するペーパーフィルターを用意します。
閉じてある側のリム部を(画像の点線に沿って)折りましょう。
2. ドリッパーにフィルターをセット。
3. お湯を掛け流して(分量外)、 紙の匂いを除去、同時にドリッパーを温めます。
4. コーヒー粉を入れ、これから注ぐお湯が1方向に偏らないように、
ドリッパーをトントンと叩いてコーヒー粉を平にしましょう。

ドリッパーをサーバーにセットしたら準備完了です。

蒸らしは、コーヒー粉に満遍なくお湯を注ぎましょう

注ぐ湯量は、
全湯量の約1/5、今回は260ml/5=50mlくらいです。
また、サーバーにポタポタと雫が滴るまで、を目安にすることもできます。


注ぎ終わると、コーヒー粉が膨らみ始めます。
一粒一粒がお湯を吸って、コーヒー成分を放出する準備をします。

膨らみ終わった頃が、2回目のドリップのタイミングです。
およそ、注ぎ始めて30秒と覚えてください。

4. ドリップコーヒーの淹れ方-初心者編|500円玉大に3回ドリップ

蒸らしが終わったら2回目のドリップです。

蒸らしで膨らんだコーヒー粉の頂点を目掛けて、
細く調整したお湯をドリップしましょう。
その後、500円玉大の円を描くように
ケトルを回しながら注ぎます。
中心から外側に、外側から中心に。何度か往復しましょう。

・ 注ぐ湯量は、 残り210mlの約1/3〜1/2量
・ お湯は、3回に分けて注ぎます
・ 3−4回目のお湯を残してください


210mlを110ml、50ml、50mlで注ぐ → 酸味が少し強くなる
210mlを70ml、70ml、70mlで注ぐ → 苦味が少し強くなる
傾向があります。
世の中の教本が上を多く採用しているのは、
2回目のドリップで主なコーヒー成分が抽出される事と、酸味が少し強い方が味わいの輪郭がはっきりするからです。

2回目のドリップ、
定量を注ぎ終わったと思ったら、ケトルを置いてコーヒー液が落ちるのを待ちましょう。


3回目、4回目のドリップを始めるタイミングは?

2回目が注ぎ終わったら、
コーヒーがサーバーへ落ち切るのを待ちましょう。
落ち切ったら、画像のような状態になります。

※ドリッパー内に2重のクレーターができれば、正しくドリップできた証拠です。

ここで3回目ののドリップを始めてください。
2回目と同じ範囲(500円玉大)を同じようにドリップします。
3回目が落ち切ったら、4回目も同じように注ぎ、4回目が落ち切ったら、美味しいドリップコーヒーのできあがり!

蒸らし始めてから、4回目のドリップが落ちきるまで、およそ2分30秒〜3分です。

濃くしたい時と、薄くしたい時

この記事の方法でドリップをしてみて、
濃度を調整したいなあと思った時は、以下の方法を試してください。

濃くしたい時
・注ぐ時間をゆっくりする(全体で3分)
・2回目のドリップする円を、フィルターの際(きわ)5mmくらいまで大きくする


薄くしたい時
・注ぐ時間を早くする(全体で2分30秒)
・3、4回目のドリップする円の大きさを、500円玉より小さくする。
・中心の1点だけに注いでも良い(センター プアという注ぎ方)


ポイントは、
ドリッパーの中で、お湯とコーヒー粉を長く触れさせるか、短く触れさせるか、の違いです。

・ゆっくり注ぐ ・注ぐ円を大きくする
→ 長く触れさせる →濃いコーヒーになる

・早く注ぐ ・注ぐ円を小さくする
→ 短く触れさせる →薄いコーヒーになる

が、原理です。

5. ドリップコーヒーの淹れ方-初心者編|よく攪拌して美しくサーブ

さあ、美味しいドリップコーヒーができあがりました。
お客様に提供する前に、ひと手間。

● 1 ●必ず攪拌(混ぜる)しましょう

ドリップしたコーヒーは、サーバーの上部と底部で大きく濃度が違っています。

サーバーを揺すって、またはマドラーを使って
濃度が均一になる様に攪拌をしてください。

実は、このレシピを開発した守本店長にも苦い体験があります。
2018年日本ハンドドリップ選手権で、審査員に提供したコーヒーの濃度にばらつきがありました。
それが理由で予選の通過を逃した経験があります。

どなたもが同じ味を堪能できる様、しっかり攪拌をしましょう。

● 2 ●コーヒーを注ぐのは、お客さまの目の前で

90℃前後のお湯でドリップが完了した後、コーヒーの温度は75℃くらいに下がっています。
カップを十分温めてからコーヒーを注ぎましょう。

・厚手のカップは、カップ部を持って注いでください。
・薄手のカップは、ソーサーに置いて注いでください。


お客様が持つ取っ手に触れない心使いが、ハンドドリップの繊細な工程をイメージさせます。
コーヒーを一層おいしく演出します。

6. ドリップコーヒーの淹れ方-初心者編|まとめとYouTube動画

【初心者編】ドリップコーヒーの淹れ方 解説は、いかがでしたか。

ハンドドリップは、コーヒーの世界を広げてくれます。光店守本店長

【初心者編】ドリップコーヒーの淹れ方は、いかがでしたか。

ポイントは、
・豆やお湯の分量を守ってドリップすること
・コーヒー粉をしっかり蒸らして、ドリップの準備をさせること
・時間内にドリップを完了するように、テンポよくドリップすること
の3点です。

コーヒーはとてもパーソナルな飲み物だと
私は思います。
どなたかの濃いは、必ずしもあなたの濃いではありません。
様々なハンドドリップを経験して、
ぜひ、あなたの、コーヒーと出逢ってください。

守本 雅美
(株)徳山コーヒーボーイ テイスティング・マネージャー / 光店 店長
*日本スペシャルティコーヒー協会主催 2017年ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ 決勝大会13位
*日本スペシャルティコーヒー協会_過去の競技結果

YouTube動画を参考に |【コーヒー初心者必見!】基本のペーパードリップ

COFFEEBOY Channel - 【コーヒー初心者必見!】基本のペーパードリップを参考にしてください。

動画では、ドリッパーをはずすか?コーヒーを落とし切るか?について、説明しています。
どうぞ参考にしてください。

ドリップコーヒーの淹れ方 初心者編 レシピで、
美味しく淹れられる4種の豆を紹介します。

:ミディアム+ロースト / 酸味3 / 甘味4 / 苦味2

:ミディアム+ロースト / 酸味3/ 甘味4 / 苦味3

:ミディアム+ロースト / 酸味4 / 甘味4 / 苦味3

:ミディアム・ロースト / 酸味3 / 甘味3 / 苦味3